2019年10月 のアーカイブ

マタイによる福音書 28:16~21
「11人の弟子達はガリラヤに行き、イエスが指示しておられた山に登った。・・・しかし、疑う者もいた。」(28:16~17) 

 主イエスがガリラヤで神の支配の到来を告げ始められたことを、マタイ福音書はイザヤ預言の実現として伝えています。「異邦人のガリラヤ、暗闇に住む民は大きな光を見、死の陰の地に住む者に光が射し込んだ」(4:15~16)。今、ユダを失った主の弟子達が再びガリラヤに集められ「世の光」として派遣されようとしています。
  弟子達は復活の主を前にして「疑った」とあります。自分に起こっていることが理解できず、ひるんでいる弟子達の姿です。我々自身とキリストの出会いもそうだったのではないでしょうか。自分を招いてくださっているあの方の前に、ためらいつつ近づいて行ったのではないでしょうか。
 復活の主は「なぜためらうのか。私があなたを呼んでいるのだ」とおっしゃいます。そして「行け」と命じられます。神がエリヤに「起きて食べよ、あなたの旅は長い」おっしゃったように、世に派遣されます。
 私達の旅は世の終わりまで続く、長いものです。だからこそ主は「私は世の終わりまで、いつもあなたがたと共にいる」と励ましてくださいます。この御声が、教会の一歩一歩を支えています。

マタイによる福音書 28:11~15
「婦人たちが行き着かない内に、数人の番兵は都に帰り、この出来事を全て祭司長たちに報告した」(28:11) 

 「弟子達がイエスの死体を盗まないように」と対策していた祭司長たちは、皮肉にも番兵たちからの報告を聞いて「弟子達が盗んだと言い広めよう」と対応しました。「多額の金」が番兵たちに与えられ、本当のことを言わず、こう言いなさい、と命令します。
 「多額の金」は、神の救いの創造の御業を堰き止めることができたのでしょうか。番兵たちは、大地を揺らしながら主の天使が降って来たのを見て「死人のように」なりました。気を失ったのでしょう。それほどのことを番兵たちは本当に一生、自分の内に秘めておくことができたのでしょうか。福音書にこのやりとりが記録されている、ということが、黙っていられなかったことの証拠ではないでしょうか。
 ユダヤの番兵たちが手にした多額の金は地上ですぐになくなったでしょう。しかし、イエス・キリストが私のために死に、私のために蘇られたという事実は、信仰者にとって天にまで続く、朽ちない財産です。
 託されたタラントンを埋めておくことを、主はお望みではありません。教会は天の富を用いることで立ち続けていきます。

マタイによる福音書 28:1~10
「恐れることはない。行って、私の兄弟たちにガリラヤへ行くよう縫い言いなさい。そこで私に会うことになる。」(28:10) 

 復活なさったイエス・キリストは、ご自分をお見捨てになった弟子達を、「私の兄弟たち」と呼び、空の墓の目撃者である女性たちを通してガリラヤへと招かれました。再び彼らを兄弟として受け入れ、故郷ガリラヤから再出発させるためです。主から弟子達に与えられた故郷ガリラヤへの道は、回復・再出発の道でした。
 キリストと弟子達とのガリラヤでの再会は、私達に起こったことでもあります。キリストとの出会いを思い返す時、キリストからの招きが与えられたのは、一番自分がキリストに相応しいとは思えなかった時ではなかったでしょうか。
 「私を信じる小さな者が一人でも滅びることは、あなた方の天の父の御心ではない」と主はおっしゃいました。主を見捨て、下を向いていた弟子達こそ、「最も小さな者」であり、だからこそキリストから「私の兄弟」と呼び求められたのです。

マタイによる福音書 28:1~10
「婦人たちは、恐れながらも大いに喜び、急いで墓を立ち去り、弟子達に知らせるために走って行った。」(28:8) 

2人の女性たちは、週の初めの日(日曜日)の明け方、主の墓を見に行きました。他のどこにも行けなかったのでしょう。死と埋葬という、人間では太刀打ちできない死の力の支配の現実に行き当たっていたのです。
主の天使が「あの方は復活なさった」と告げます。神の声は、行き止まりと思える場所において、涙の中において与えられるのです。「主は人の一歩一歩を定め、御旨に適う道を備えてくださる。人は倒れても、打ち捨てられるのではない。主がその手をとらえていてくださる」(詩編37:33)。女性たちは、神の子が死に勝たれたこと(福音)を知りました。
あの朝、女性たちに与えられた道こそ、キリスト教会が主の日ごとに示される道です。一本の、絶対的な道です。あの朝から教会は「急げ」と言われています。福音を待っている人に主の勝利を伝える中で、教会は何度も復活の主に出会い、恐れと喜びを新たにするのです。

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