2019年1月 のアーカイブ

マタイによる福音書 24:32~34
「これらすべてのことを見たなら、人の子が戸口に近づいていると悟りなさい。」(24:33) 

 偽預言者・偽メシアの出現、律法への離反、信仰者たちへの誘惑の試練、エルサレム神殿の崩壊・・・全て、世の終わりの徴です。安易な救いが溢れる中で、惑わされないために忘れてはならないのは「人の子が戸口に近づいている」ことだ、と主はおっしゃいます。
「草は枯れ、花はしぼむ。しかし、私達の神の言葉は永久に立つ」というイザヤの言葉を、主イエスは繰り返されました。「天地が消えうせるまで、律法の文字から一点一画も消え去ることはない」。
 「天地は滅びるが、私の言葉は決して滅びない」(35節)の「滅びる」は「過ぎ去る」という言葉です。主イエスはゲツセマネで「できることなら、この杯を私から過ぎ去らせてください」と祈られました。しかし、苦しみの杯はこの方から「過ぎ去り」ませんでした。そのことによって私達罪人から裁きが「過ぎ去った」のです。大きな逆説の救いです。
 「民の残りの者が都から全く断たれることはない」(ゼカ14:2)。キリスト者は、世の終わりの徴に惑わされず、「残りの者」として永久に立つ神の言葉を証しするのです。

マタイによる福音書 24:29~31
「その時、人の子の徴が天に現れる。そして、その時、地上の全ての民族は悲しみ、人の子が大いなる力と栄光を帯びて・・・」(24:30) 

 天体・宇宙に異変が起こる、という表現は、黙示文学の中でよく用いられます。神が人の想像を超えてもたらされる大転換を指しています。
 この主イエスの言葉の背景にはゼカリヤ預言があります。ゼカリヤは、自分たちを守り、祈りの霊を注ごうとして来てくださった神をエルサレムが殺してしまい、殺した相手が神であることを知って悲しむことになる、と預言します。(ゼカ12:9~10)。
 メシアを自分の手で殺す、という悲しみと無関係でいられる人はいません。しかし、その悲しみの先で栄光に満ちた「人の子」の到来を見ることになる、と主はおっしゃいます。主の復活、主の再臨です。
 苦しみの日々の先にある希望を見据えて、主の弟子達は信仰の忍耐を続けました。教会は今も神の国のために苦しみを受けています(Ⅱテサ1:4~7)。忍耐をもって、主と顔と顔を合わせる日に備えていきましょう。

マタイによる福音書 24:15~28

「預言者ダニエルの言った憎むべき破壊者が、聖なる場所に立つのを見たら、―読者は悟れ―その時、ユダヤにいる人々は山に逃げなさい。」(24:15) 

ダニエル書は、BC167にあったシリアの王アンティオコス・エピファネスによるエルサレム占領が背景となっています。弟子達は「またエピファネスのような者が現れるのか」、と鳥肌が立つ思いをしたでしょう。
主がここでおっしゃっているのは「破壊者」とは誰の事か、ではなく、信仰の危機の際弟子達はどうすればいいのか、ということです。「山に逃げなさい」とおっしゃいます。これはソドムとゴモラの滅びの際、み使いがロトに告げた言葉です。
バビロンにエルサレムを滅ぼされたあと、捕囚とされた人達は、自分たちにまで語り継がれて来た信仰の記憶を文字に書き残していきました。それが旧約聖書です。ローマにエルサレムを滅ぼされた後、離散の民となった信仰者たちは、迫害の中、イエス・キリストの記憶を書き残していきました。それが福音書です。「山に逃れた」人たちは、逃れた先で信仰の戦いへと召されたのです。
主の山に備えあり。神の裁きが迫る今、キリストこそ私達の逃れの山であることを心に刻みたいと思います。

ゼカリヤ書 9:1~10
「見よ、あなたの王が来る。・・・高ぶることなく、ろばに乗ってくる。」(9:9) 

バビロン捕囚から戻って来たイスラエルの民は、「自分たちに約束の地はあるのか」という信仰の問を持っていました。ゼカリヤは「ある」と言います。
ゼカリヤは、娘を助けに来る父のように神がエルサレムに来られることを告げます。「王」と呼ぶにはあまりに低いお姿でシオンに来られ、神がもたらされる王国も、地上の支配とは全く異なることが言われます。武器がなくなり、平和が支配する国が地の果てまで及ぶ、というのです。
神はその王国を打ち建てるために世に来られ、戦われました。それは、「失われた者を探し出す戦い」「罪人を招く戦い」でした。
教会は、この戦いへと召されています。「私達の武器は、肉のものではなく、神に由来しています」(Ⅱコリ10:4)とパウロは言います。神の口から出る全ての言葉が、私達の武器です。
 キリストは「疲れた者、重荷を負う者は、誰でも私のもとに来なさい。休ませてあげよう」とおっしゃいました。この方のもとにこそ、魂が憩う「約束の地」があるのです。

カテゴリーとタグ
2019年1月
« 12月   2月 »
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031  
ログイン
アクセス情報