2018年3月 のアーカイブ

イザヤ書 19:16~23

「その日には、エジプトからアッシリアまで道が敷かれる。」(19:23) 

 エジプトへの託宣の内容が、16節から祝福への招きへと転換します。主なる神は、裁きの先でエジプトをご自分への礼拝へと導き、聖なる国民の一員とされることをお示しになります。
 「その日」には、エジプトには「5つの町」が出来、その町の一つは「太陽の町」と呼ばれる、と言われています。たった五つの町の立ち返りなど無力に思えます。しかしそのわずかな信仰者が、パン種が練粉全体を膨らませるように、世の光としての働きを担うのです。
 イザヤ書にはよく「道」という言葉がつかわれています。「慰めよ、私の民を慰めよ、とあなたたちの神は言われる・・・主のために、荒野に道を備え・・・荒れ地に広い道を通せ」(40:1~3)。何もない荒れ地・地上の混沌の中に、真っすぐに、主の礼拝へとつながる道が敷かれる希望が語られます。
 民族や国といった地上の線引きを超えて、主を礼拝する者がその道を歩き、聖なる国民が創造されていきます(1ペト2:9~11)。キリストが血を流して敷いてくださった道を歩き通すことで、我々は真理の道を証しすることになるのです。

イザヤ書19:1~15
「主の御前に、エジプトの偶像はよろめき、エジプト人の勇気は、全く失われる。」(19:1) 

 エジプトへの託宣です。主なる神はエジプトの生命線であるナイルを干上がらせ、本当の生命線がご自分にあることをお示しになります。神の裁きの御手は、アッシリアやエジプトが「我が民、我が手の業」となるところへと導いて行かれるのです(19:25)。
 アッシリアの脅威の中でこれを預言したイザヤは、恐らく人々に馬鹿にされたでしょう。内容が非現実的なのです。イエス・キリストも、十字架へと向かっているにも関わらず「身を起こして頭を上げなさい。あなた方の解放の時が近いからだ」などとおっしゃいました(ルカ21:28)。
 「私達の聞いたことを、誰が信じ得ようか」(イザ53:1)。神は、人間の思いをはるかに超えた救いをくださいます(イザ55:9)。
 「主を畏れることは知恵の初め。無知な者は知恵をも諭しをも侮る」(箴言1:7)。神は「主を畏れる」ところへと御手を持って導いてくださいます。裁きも、試練も、我々にははかり知ることのできない恵みが隠されています。

イザヤ書 18章

「主はわたしにこう言われた。『わたしは黙して、わたしの住む所から、目を注ごう。』」(18:4) 

 クシュは、エジプトの南、現在のエチオピアの辺りの国です。ユダ王国のはるか南にあった、いわば地の果てのようなクシュにとっても、アッシリアの軍隊の南下は脅威でした。クシュの叫びに主なる神がお応えになります。神は世界の果ての祈りを聞かれ、世界の果てまで御手を伸ばされるのです。
 しかし神がおっしゃったのは「私は黙して、私の住むところから目を注ごう」という言葉でした。黙って見ているだけ、という消極的な態度に思えます。
 ある人は、「神の御業は、見ることではなく、信じることが求められているのだ」と言います。神の御手は静かに、裁かれる者の目にも、救われる者の目にも見えない仕方で伸ばされます。「毒麦のたとえ」は、神は気づいていらっしゃらないのではなく、黙って「時」が来るまで見ていらっしゃる、ということを教えています(マタ13:24以下)。
 キリストは「私は平和ではなく、剣をもたらすために来た」とおっしゃって、我々を信仰の戦いへと召されます。この小さな群れを通して神はご自分の勝利を世に示されるのです。

イザヤ書 17章

「その日には、人は造り主を仰ぎ、その目をイスラエルの聖なる方に注ぐ。」(17:7) 

 神は、ダマスコとエフライムへの裁きと、その先にある祝福をお示しになっています。滅びの廃墟の中でアシェラの祭壇の空しさを悟り、人々は造り主を仰ぎ、その目をイスラエルの聖なる方に注ぐようになる、と言われています。
聖書に記されているイスラエルの歴史を見ると、神に裁かれるまで、神に立ち返ろうとしない歩みを繰り返しています。どれほど人の心が固く神を忘れやすいか、ということを聖書の歴史は私達に教えています。
歴代誌下30章に、南王国の王ヒゼキヤが、南北のイスラエル王国全体で一緒に過越祭を祝おうと呼びかけたことが記されています。呼びかけに応じたのは、アシェル、マナセ、ゼブルンの三部族の人達だけでした。北王国の中でも一番北(一番アッシリアに近く、滅びに近いところ)に住んでいた人たちです。このことは、神の裁きに対する人間の姿勢というものを物語っているのではないでしょうか。
「アッシリアは倒れる。人間のものではない剣によって。人間のものではない剣が彼らを食い尽くす」(31:8)。その剣は、神に敵対する者にとっては恐怖であり、立ち返る者には希望です。

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