マルコによる福音書13:28~31

「いちじくの木から教えを学びなさい。枝が柔らかくなり、葉が伸びると、夏の近づいたことが分かる。」(13:28)

 罪の力(=誘惑の声)の働きかけは単純です。「神など信頼せずに、自分のみを信頼して生きてきてはどうか」と言うだけです。「本当はそうしたい」と思っている人間の心を少しだけ後押しするのです。しかし、この力は私達にとっては脅威です。
 罪の誘惑によって、他の者よりも先に行きたいと願っていた弟子達に、主はいちじくの木の教えについておっしゃいます。主イエスは実のなっていないいちじくに神殿の姿を重ね合わせてご覧になりました(11:12~13)。「夏の近づいたこと」とは、収穫の時期のことです。主イエスは、神殿の崩壊は、実は神の収穫(=人の子による招き)の時である、ということを伝えようとなさっているのです。「夏が近づく時」はイエス・キリストの十字架の時期(過越祭)と重なります。
 神の救い(=収穫)は人間の思いをはるかに超えた仕方で実現します。決して滅びない言葉によって招かれ、集められるからこそ、教会は誘惑の中にあっても滅びないのです。
 

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