マルコによる福音書12:28~34

「あなたは、神の国から遠くない。」(12:34)

 主イエスが何をするにも大切になさっていたことは、神の国は近づいた、という福音でした。主がこの律法学者とのやり取りの中でお考えになっていたのは、どの掟が第一か、ということよりも、この人は本当に神の国に向かっているかどうか、ということでした。
 この律法学者を、10:17以下に登場する金持ちと比較することができます。金持ちは永遠の命を求めましたが、「私に従いなさい」という主イエスの言葉を受け入れることができませんでした。「善い先生」と尊敬することはできても、信仰することはできなかったのです。今自分がいる場所を離れ、キリストが示してくださった道を歩いていくことができませんでした。
 この律法学者は、「その通りです」と言ってキリストという道を一歩踏み出しました。神の国へと自分から近づいたのです。
 

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