ローマの信徒への手紙 10:14~21
「しかし、全ての人が福音に従ったのではありません。」(10:16) 

 紀元前167年に、アンティオコス・エピファネスがエルサレム神殿から財宝を奪い、ユダヤ人たちに律法の教えを捨てるよう命じました。この時から、ユダヤ人たちの中に、「律法を異邦人から守り、律法の実践によって異邦人から自分たちを区別する」という意識が強くなりました。
30代前半で復活のキリストに召されるまで、パウロも熱心なユダヤ主義者でした。しかし、異邦人伝道へと召されてからは、教会内に残るユダヤ主義との戦いが続きました。キリスト者として教会へと招かれた異邦人に対して、ユダヤ人キリスト者たちからユダヤの習慣に倣うことを強要され、教会内に隔ての壁が出来てしまっていたからです。
律法(聖書)を用いて教会内に線が引かれてしまう、ということは今の教会でも起こり得ることです。15~16節でパウロはイザヤ書の苦難の僕の歌から引用して、この痛みを嘆いています。
聖書は、自分と隣人を線引きするための言葉ではありません。我々を罪から遠ざけ、守ってくれる言葉です。我々人間が勝手に作り出す線引き・壁を壊して全ての人を一つにしてくださる方がお生まれになりました。これが、クリスマスの喜びです。

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