ペトロの手紙1 1:1~9
「イエス・キリストの使徒ペトロから・・・各地に離散して仮住まいをしている選ばれた人たちへ。」(1:1) 
 
 ペトロは64年に皇帝ネロによるキリスト者迫害の中で殉教したと言われています。この手紙は、ペトロが同じキリストの使徒であったシルワノという人に託した言葉が手紙にしたためられ、小アジア地方の諸教会に送られたもののようです(5:12)。
 当時のキリスト教会は、教会の偉大な指導者であったペトロを失い、信仰の故郷であるエルサレムではローマとユダヤの戦いが起こっていました。70年にはエルサレム神殿が破壊され、失います。
 そこにペトロの遺言としての信仰の励ましの言葉が届けられます。荒野の40年も、バビロンでの70年も、イスラエルにとっては仮住まいの時でした。神に見捨てられた時ではなく、神が共に苦しみ、イスラエルが生まれ変わった時でした。
 ペトロは主イエスを見捨てる直前に「あなた方には世で苦難がある。しかし、勇気を出しなさい。私は既に世に勝っている」という主の言葉を聞きました。ペトロ自身も、命をかけて信仰の励ましを教会に残したのです。

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