マタイによる福音書 24:15~28

「預言者ダニエルの言った憎むべき破壊者が、聖なる場所に立つのを見たら、―読者は悟れ―その時、ユダヤにいる人々は山に逃げなさい。」(24:15) 

ダニエル書は、BC167にあったシリアの王アンティオコス・エピファネスによるエルサレム占領が背景となっています。弟子達は「またエピファネスのような者が現れるのか」、と鳥肌が立つ思いをしたでしょう。
主がここでおっしゃっているのは「破壊者」とは誰の事か、ではなく、信仰の危機の際弟子達はどうすればいいのか、ということです。「山に逃げなさい」とおっしゃいます。これはソドムとゴモラの滅びの際、み使いがロトに告げた言葉です。
バビロンにエルサレムを滅ぼされたあと、捕囚とされた人達は、自分たちにまで語り継がれて来た信仰の記憶を文字に書き残していきました。それが旧約聖書です。ローマにエルサレムを滅ぼされた後、離散の民となった信仰者たちは、迫害の中、イエス・キリストの記憶を書き残していきました。それが福音書です。「山に逃れた」人たちは、逃れた先で信仰の戦いへと召されたのです。
主の山に備えあり。神の裁きが迫る今、キリストこそ私達の逃れの山であることを心に刻みたいと思います。

コメントは受け付けていません。

カテゴリーとタグ
2019年4月
« 3月    
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  
ログイン
アクセス情報