マタイによる福音書 21:28~32

「はっきり言っておく。徴税人や娼婦たちの方が、あなたたちより先に神の国に入るだろう。」(21:31) 

 たとえの中で、兄は「考え直し」ました。「悔い改めた」のです。悔い改めて神の御心を行う、立ち返りのイスラエルの姿です。弟は「お父さん、承知しました」と言いました。「主よ、私が」という言葉です。しかし、返事だけでした。
 神は、イザヤの口を通してイスラエルのことを、「実をつけないブドウ畑」と嘆かれました。「私がブドウ畑のためになすべきことで、何かしなかったことがまだあるというのか」と言われます(イザ5章)。
 自分たちこそ神の言葉を知っていると思っていた祭司長・民の長老たちは皮肉にも、人となって来られた神に向かって「何の権威でこのようなことをしているのか」と言いました。ヨハネが示した義の道を信じた徴税人・娼婦たちが「兄」であり、彼らは「弟」なのです。
 ヨハネが示した「義の道」とは、大牧者イエス・キリストへと通じる道のことです(1ペト2:24以下)。「先に入る」は、「先導する」という言葉です。「主よ、憐れんでください」とキリストに立ち返る罪人の姿が、世の人々を神の国へと先導することになるのです。

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